山崎法律事務所

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熊本県弁護士会所属

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ナズナ想

似て非なるもの

弁護士が行う法律相談というのは,相談者の悩みを法律的に分析して,その法律的な解決方法や見解を示すことということができます。
これと似て非なるものに人生相談があります。
人生相談は,相談者の悩みを聞いて,この悩みに対するアドバイスを与えることでは,法律相談に似ています。
他方で,人生相談では,すべてではないでしょうが,相談者の背中を後押しします。
「やらないで後悔するよりもとりあえず,やってみようよ。」という類いです。
法律相談でも,相談者の背中を後押しすることはあります。
相談者の状態としては,法律上の手続きをとっても現状より悪くなるリスクが小さく,他方で現状を改善できる可能性が高いときには,相談者の背中を後押しすることがあります。
他方で,相談者の決断を押しとどめることもあります。
相談者の意に沿わない結論をアドバイスすることは少なくありません。
ご自身の意に沿う助言を聞こうとされる相談者もいらっしゃいます。
しかし,人生相談と異なり,法律という基準に従った解決・見解を提案するのが弁護士が行う法律相談です。
ご自身の意に沿わない助言もあることについてはご容赦いただきたいです。


犬の飼い主として

私は雄のチワワ犬を飼っています。
名前は「コタロウ」です。
コタロウの画像は,私個人のアカウントでのFacebookGoogle+で公開しています。
よろしければご覧ください。
コタロウについては熊本市の動物愛護センターで登録変更の手続きをして,4月28日には狂犬病の予防接種を受けさせました。
ところで,山梨県で女性に噛みついて死亡させた土佐犬については,登録も狂犬病の予防接種も受けさせていなかったそうです。
おそらくは,登録や狂犬病の予防接種に係る手間暇や費用が惜しかったのでしょう。
そのような飼い主であれば,個人賠償保険も契約していなかったことでしょう。
私は,仕事柄,ペットの犬が他人に怪我を負わせたときには,その怪我を負わせた方に対して損害賠償責任があることを知っています。
その損害賠償額も少なくないことも知っています。
とても菓子折1つを持って行けば済むようなものではありません。
だから,私は個人賠償保険を契約しています。
山梨県の案件では,かまれた女性は死亡していますので,その賠償額は数千万円になることも十分に予想されます。
他方で,個人賠償保険の保険料はそれほど高額ではありません。
しかし,登録や狂犬病の予防接書の手間暇や費用を惜しむような飼い主では,個人賠償保険の契約をしていることを期待することは無理でしょう。
現代社会では,十分に気をつけているつもりであっても,他人に損害を与え,その賠償責任を負わされる危険性があります。
そのような場合に備え,個人賠償保険は契約しておいた方がよいと思います。


生涯未婚率

関越道バス事故は,事前規制から事後救済という規制緩和の中で,新規参入業者が既成業者殿競争の中で,安全性よりも価格を選択した結果といえます。
どこぞの業界で大増員をしているのも,質よりも価格を優先させようという政策目標もあるようですので,直接の死亡事案は起こらなくても市民の権利・利益に重大な損害が生じる危険があるように思います。
ところで,今日,生涯未婚率というものがあるそうです。
男性の2割,女性の1割が生涯を未婚で過ごすそうです。
多様な価値観を認める社会においては,結婚に価値を見いださずに生涯を未婚で過ごすことにも価値を認めるべきです。
この生涯未婚率が,このような社会の多様性を示すものであれば,望ましいことです。
他方で,生活に不安があり,婚姻に踏み切れない男性もいると聞きます。
私も,受験生時代には,婚姻なんて考えられませんでした。
この生涯未婚率は,格差社会の反映という側面もあります。
他方で,一昔前には,会社や地域に未婚の男女がいれば世話をするお節介な人がいました。
しかし,現在では,会社で未婚者に下手に結婚話を持って行けば「セクハラ」呼ばわりをされかねません。
また,世話焼き婆さんがいた地域社会も珍しくなっています。
1つの統計を見ながら,いろいろと想像を働かせることができました。


初回相談料

平成23年7月から,私の事務所での相談が初回となる法律相談の相談料を無料としています。
これは,借金問題とか,離婚とか,交通事故といった分野を特定して行っているものではありません。
また,私が実施している無料法律相談に来て頂いて,さらに私の事務所までご足労頂いた方の法律相談についても,事務所における初回の法律相談であれば,相談料を無料としています。
しかし,これは,私が,法律相談が有料であることが間違っていると考えたからではありません。
学校や塾で,進路や授業内容で分からないことを尋ねると,その尋ねたことを答えてくれます。
しかも,対価を支払うことなく教えてくれます。
また,行政機関などで相談をしたときも,対価を支払う必要はありません。
そのため,相談をするのに対価を支払うことになれていない方も少なくないように思います。
ところで,弁護士が法律相談での助言の基礎となる知識については,無償で獲得できるもんはとても少ないです。
例えば,条文の知識にしても,基本的な六法は毎年購入しています。
また,特定の法分野についての六法も,更新がなされるたびに購入しています。
さらに,実務書も不定期的に購入しています。
そして,判例についても,ウエブサイトを利用して検索するのですが,このウエブサイトというのがID,パスワードでログインする必要がある有料のサイトです。
これらの費用に,私は年間100万円程度を費やしています。
さらに,相談内容に適合する情報を,書籍,判例サイトから検索する時間が必要になります。
このように,弁護士が法律相談で行う助言の基礎となる知識については,ほとんど有料で獲得しているのです。
普通に考えれば,自らが有料で獲得したものを他者に有料で与えることに何ら不自然,不合理はないのです。
医師によるセカンドオピニオンは有料です。
法律相談における助言ほど根拠が科学的ではない占いでも,占い師のところで行われる占いも有料です。
だから,私は,法律相談が有料なのは合理的だと思っています。
ただ,私の事務所での相談が初回となる法律相談の相談料が無料であることについては,しばらく続けていこうと思っています。


フライング

亀岡死傷事故で,加害者の父親が警察官から被害者の家族の携帯電話番号を教えてもらい,被害者の家族に電話で謝罪をしたとの報道がありました。
加害者の父親としては,一刻でも早く被害者に謝罪したかったのでしょうか。
しかし,携帯電話に電話をして謝罪をしたという方法論もさることながら,この時期に加害者の父親が被害者の家族に謝罪をすることは,いかにもフライングといわざるを得ません。
今回のような出来事では,加害者は,民事上の責任だけでなく,刑事上,行政上の責任を負うことになります。
件の加害者の父親が,加害者の今後の刑事上,行政上,民事上の責任,特に刑事上の責任だけでも軽減することを期待していたかどうかは分かりませんが,仮にそのような期待を有していたのであれば,かえって逆効果です。
私にも,私が弁護人などに選任される前に,被告人などとなった加害者の家族が被害者に接触していたがために,被害者との和解交渉を始めることすらできなかった経験があります。
被害者には,弁護士には連絡先を知らせてもよいが,加害者や加害者の家族には連絡先を知らせたくないという方も少なくありません。
そのように考えている被害者に対して,加害者又は加害者の家族が直接接触することは,百害あって一利なしです。


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